石垣島の僻地での夏の思い出の続き。

キャスト・アウェイ」というトム・ハンクスの名作をご存知かしら?

20年ぐらい前の映画。飛行機事故で無人島に漂着した主人公が一人ぼっちでサバイバルする映画です。

数か月前に改めて観たのですが、これが非常に素晴らしい。何が素晴らしいってリアルなんです。火がつかない、魚が獲れない、寂しい…。ひとつひとつ、確かにそうなるよな、と頷くディテールの細かさ。野遊びをたくさんやっている今だからこそ、この映画を撮った人たちのこだわりが痛いぐらいに伝わってきます。

その映画のクライマックス。トム・ハンクスは島を脱出するために流木やらゴミやらを使ってイカダを作ります。

それをやりました。

石垣島のすぐ脇には黒潮が流れているそうで、それはまあ、たくさんの流木やら発泡スチロールやら、浮きやらが浜に流れ着いています。その無数の人間が出したゴミを見て、人間が地球に与える悪影響について考えさせられるかというと…、正直、実はそんなことはあまりなくて…(スミマセン)。

本当に無数のゴミなんです。発泡スチロールの塊なんてびっくりするぐらいバカでかい。これはいったい、何のために作られた塊なのだ、というぐらいデカイ。ペットボトルもいろんなバリエーション、いろんな国のものが流れ着いている。

そして、そのゴミのどれもが、角が取れ、フジツボが付着し、色褪せ…、程よくクタクタになっているんです。

なんていうか、人間のプロダクトの完璧さ、みたいなものが損なわれていて。もちろんプラスチックだし、ゴミなんだけど、自然の一部の漂流物、みたいになっていて清々した感じがするんです。

能書きが長くなりました。それら、自然の美しさすら発している「ゴミ」を集めてイカダを作ります。

竹の流木を支柱に、発泡スチロールを浮きに。バランスをとるためにアウトリガーをつけて。そこらへんの棒とゴミを結んでパドルを作って。

その場に手に入るものだけで、イカダをつくる。なんとクリエイティブな!!

いい感じでイカダができました。まあ、ちょっと進んだだけでバラバラになりましたが。無人島脱出はなかなかできそうにありません…。