原っぱ大学の夏の風物詩、「エクストリーム流しそーめん」の季節がやってきました。
僕らの山には水道がありませぬ。竹も生えていません。大量に水を使い、竹を割ってコースを作る「流しそーめん」には圧倒的に不向き。それでもそーめんを流したいから流す。そんな思いで毎年、実施してきました。
この環境で流しそーめんをやるのは何が大変って、水を大量に運ばなければならないということ。水道のありがたさを切に感じます。参加者全員で手分けして水を山に上げるのがなんたって毎年大変。暑いからバテる。実はこの水上げが一番エクストリーム…。
竹の代替で初年度に使ったのは手元に大量に余っていた塩ビ管でした。しかもVP30という内径たった30㎜の細い管。見たことない流しそーめんが出来上がったのだけど、途中で詰まる、噴き出すという異様なそーめんに。そーめんが噴火する姿、初めて見ました。
(そーめん噴火。塩ビ管、細い…。そりゃ詰まる)
昨年は雨どいを使って実施。なんとなく流しそーめんっぽくなったけど、雨どい、案外高いんです(1.8mあたり750円ぐらい)。ながーーーーいコースを作りたいのだけど、コストばかりかかってしまうのがどうにもイマイチで…。
今年は史上最長を目指したい。でもコストは例年並みに抑えたい。そう思って春先からホームセンターをグルグルしていたら出会ってしまいました、最良の素材に。
プラダン。1820㎜×910㎜で650円ぐらい。
これを縦に3等分して使えば1枚から5.4mとれる。1.8mあたり216円。昨年の1/4近く!!そしてこのカラーリング。レゴみたい。絶対楽しいぜ!
こちら、設計図。
このユニットを大量に作って連結すれば長ーいコースが作れる。今回は15枚プラダンを用意したので最長81mのコースができる計算に!!
その長さは意味があるのか。
ありません。ただ、長いことが素晴らしい。長いことは恰好いい。
フィールド当日。暑い夏日、絶好のそーめん日和。設計図を参照してパーツづくりから。
かーさん、子どもらがガンガン手を動かして、あっという間にパーツができていく。素晴らしい!
とーさん達は角材を加工してコースを支える支柱づくり。角材で縦パーツと横パーツをトの時に組み合わせる。これを互い違いに地面にさしていけばしっかりとコースをホールドできるというわけ。
設置場所は一番急な崖と決定。上からと下から、2方向からユニットをつないでいきます。パーツとパーツは10㎝ぐらい重ねて差し込むことで連結。弱かったらガムテープで補強。これを繰り返して崖の頂上から落としていきます。
完成!45ユニットのうち、8ユニットほど余った&1本あたり10㎝の接続部分を差し引いたとざっくり考えて・・・
37*(1.8-0.1)=62.9
うん、62.9m程のロングエクストリーム流しそーめんスライダーの完成!!
これがかなり、調子いいんです。このハードな斜面、重力の力を使ってそーめんはガンガン流れていきます。ミニトマト、キュウリ、ゼリーなども時々流したのですが、超高速です。すごいスピードで転がり落ちる(キャッチするには相当な動体視力が必要…)。
大盛り上がり。
今回使った材料はこんな感じ。
プラダン 15*650円
ガムテープ(布) 4*200円
角材 12*200円
———
12950円なり。
なかなかコストパフォーマンスいいでしょ!ちなみにプラダンは流しそーめん用には再利用しません(山には水道がないので、衛生観点にて)。ただ、そのまま山に置いておくと、ピタゴラ装置の材料や小屋の屋根などに再利用されると思います。よき遊び材料の循環です。
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