梅雨ですな。雨が続くと外遊びがお仕事の僕らはちと困ってしまいます。が、梅雨はまあ仕方ないですね…。

先日の原っぱ大学リトルコースも雨の影響で僕らが管理している古民家スペースでの開催でした。が、子どもらは当然、室内に収まっているわけもなく家の外で遊びが繰り広げられます。

子どもたち発信の遊びの鉄板は「落とし穴」。なんでこんなに楽しいんでしょうね、落とし穴。DNAに組み込まれた狩人の血が騒ぐのでしょうか。

1)せっせと穴を掘る。
2)掘った穴にひたすら水をはる。

※ここでのポイントは水をはったのち、穴の底面をほじくり返して泥と水を攪拌する、です。水と泥が分離しているとあんまりおもしろくありません。やっぱりね、獲物がぐちゃぐちゃのどろどろの中に落ちて驚く顔を見たいじゃないですか。

3)かきまぜた穴を廃材の皮で覆う。ここで覆っているのは古材からはがれたうすーい木の皮。こういうのも遊びの大切な材料になるのです。だから、原っぱ大学では廃材や遊びのカスは捨てずにほったらかしています(片付けるのが面倒なだけという指摘は甘んじて受け入れます)。

4)草をかぶせる。

5)獲物をおびき寄せる。

ちびっ子たちのね、獲物の呼び方がかわいいんです。「こっちにまっすぐ歩いてきてー」(←なんと単刀直入な…)。「ぜんぜん怪しくないからねー」(←あやしすぎる)。僕の経験上、小学校4年生ぐらいまでこういう、わかりやすい獲物の誘い方をしてくれます。自分の心の声があふれてきちゃうのでしょうな。

ここから問われるのは獲物のセンス。いかに過激に激しく、獲物としてハメられるか。

見てください、われらがリトルコース、エンチョー泰子の華麗な「獲物力」。

落とし穴に気づかずダッシュ!

ズボッ。

・・・。

汚れたのは下半身だけ。なんか地味…。

穴が浅かったのもあるのだけどね。ここはやっぱり全力で転んで全身泥んこになってもらいたかったところです。もちろん、このあと穴に突き落とさせていただきました…。

獲物と作り手の声なき連携が非常に重要なのが原っぱ大学の落とし穴であります。