硬化不良。何らかの要因でレジンが硬化しない状態のこと。悪夢です。

通常、エポキシレジンは硬化剤を入れてから5、6時間でおおよそ乾燥し、24時間置くとカチカチになります。が、「硬化不良」が起こるといつまでたっても固まりません。いやーーーーな感じのべとべと、ぐちゅぐちゅなまま。そんなレジンが染みたクロスは溶けかけたチョコレートみたいな柔らかさ…。到底、サーフボードとして成立する硬さではありません。

僕は前回のボードづくりで硬化不良を起こし、見て見ぬふりをして、そのままホットコートに進みました。上からさらにコーティングしてしまえば、液状のままでも問題あるまい、と浅はかに考えました。

その目論見は玉砕しました。ホットコートをほどこしても、硬化不良を起こした下層がある部分は上の層までも硬化不良を呼びおこし、ホットコートした樹脂をつきぬけて液状のレジンがべたべたと染み出してきました。そこを瞬間接着剤で埋めたり、クロスを貼って上から塞いだり色々するのですが、それでもしばらくすると硬化不良を起こしたレジンが染みてくる、というイタチゴッコ…。

最終的に、硬化不良を起こした箇所のクロスを全部剥がし、一番下でドロドロしていたレジンごとフォームを削り取り、そこに新しい樹脂を流し込んでようやく解決しました。ものすごい手間だし、せっかくのアブストラクトが台無しになりました。

結論、硬化不良をしたまま上から層を重ねるな。

前回の硬化不良は硬化剤と主剤の攪拌不足にあったと考えています。気泡ができるのを恐れ、また硬化が始まるのを恐れてササッと混ぜただけで使い始めちゃったんです。ダメね、これ。以来、2分間は攪拌するようにしています。

なのに、またやってしまいました…。

レールの一部が明らかに硬化不良を起こしているんです…。

触るとあのいやーーーーな、ねちょっとした感触…。

今回、グレー、白、黄色の3色を使ったのですが、どうやらグレーでそれが起きている模様。それも、最後に塗ったレール付近のグレーだけで…。

想像するにグレーは作ったレジンの量が多く、最後までコップに残っていたんです。おそらく、最初に攪拌してから20分ぐらい経っていた。その間、攪拌した塗料が沈殿し、硬化しないぐらい異物が配合した樹脂になってしまった、ということかなと…。最後に沈殿したレジンを使った部分だけ、見事に硬化不良を起こしていました…。

レジンを混ぜてから1日たったあとコップ。正常に硬化したレジンは底に残ったものがカチカチ。

同じく1日後のコップ。硬化不良を起こしているため1日たってもネチョネチョ。箸で掬うとべとっとまとわりつく。

不幸中の幸いだったのは硬化不良の範囲が限定的だったこと。

前回の反省を踏まえ、硬化不良を起こした箇所はクロスをはがし、ネチョネチョしたレジンを雑巾でふき取りました。その際に、一部、フォームが削れちゃったり、フォームに穴があいたりしてしまいました。ここからのリカバリー方法はデッキラミネートのタイミングにて。

18(ロゴマーク続き)へ。
16に戻る。