さていよいよラミネート工程に。ここからは乾燥の工程が入るため、いちいち時間がかかります。1工程やったら丸1日空ける感じです。インターバルは外気温によるみたいですが。だいたい、20度以上の気温がラミネートに適しているらしく、冬場はやらないほうがいいとか…(僕はやったことないです)。

ここからの工程はなんとなくこんな感じ↓
1)ボトム面のラミネート
2)デッキ面のラミネート
3)ボトム面のホットコート(このタイミングでフィンをくっつける)
4)デッキ面のホットコート(このタイミングでリーシュカップをつくる)
5)グロスコート(仕上げの薄塗り。やってもやらなくてもOKっぽい)

で、今日はボトム面のラミネート。ボトム面のラミネートも細かな工程に分かれます。
a)デッキ側をマスキングする
b)ガラスクロスをカットする
c)レジンを調色、調合する
d)レジンをボードにたっぷり垂らす
e)スクイージーで伸ばす。しっかり伸ばす。レール部分にも塗り込む
f)半乾きの状態(5、6時間かな)でマスキングテープをカットして剥がす

結構やることあります。手順をしっかりイメージして、頭の中でシュミレーションを繰り返してから臨むのがいいかと。

では、一つ一つの工程を解説してみます(ちなみに、僕はかなり我流&成功確率が低いので、この方法が正しいとは限らないです…。ごめんなさい。ほかのプロの方の情報など総合的に判断してトライしてくださいまし)

a)デッキ側をマスキングする
サーフボードで一番壊れやすいのはレール。そのため、レールはボトムからとデッキから、両サイドからクロスを巻いて厚めにします。この時の巻き方にはフリーラップ(デッキ側をマスキングせずになりゆきでクロスを張り付ける)という方法とカットラップ(マスキングをして余分なクロスをマスキングテープと一緒にはがす)という方法があるそうです。

フリーラップだとマスキングの工程がひと手間少ないのですが、ほつれたクロス等が固まりになり、仕上がりが汚くなります(僕がやったときはなりました)。それを整えるのにサンディングを結構頑張る必要があり、カットラップにしたほうが結局楽できれい、と僕は感じました。

カットラップのマスキングは上の絵みたいな感じで、レイルから数㎝のところで行います。ボトム面に色付けをした場合、ここまで着色される、ということ。サーフボードでこのようなデザインが多いのはラミネート工程からの必然なのですな。

今回、僕は表と裏の色を一緒にしようと考えていたので、マスキングはかなりラフにアバウトにしました。が、この境界線をきれいに描きたい場合は…。下記Andrewさんの動画の6:28ぐらいからのTIPSがわかりやすいです。

とにかく、マスキングはカットラップの終点から幅10㎝ぐらい、隙間がないように貼り付けましょう。

b)ガラスクロスをカットする
デッキのマスキングが終わったらボトム側にひっくり返してガラスクロスをカット。この時に大事なのは新品のハサミを使うこと。切れ味の悪いハサミを使うとガラスクロスの糸がほつれます。一度ほつれ始めるとどんどんバラバラになります。あたり一面、ほつれた糸で混沌として、仕上がりも汚くなる…。とにかく、切れるハサミでほつれないようにスパっと切るのが大事。

プロの動画を見るとすごいスムーズにシャキシャキ切っているのだけど、ああいうのは無理。僕ら素人はゆっくり、確実に、汚くならないように細心の注意を払って切るのが正解。

ノーズ側も、テール側も左右のレールも、デッキ面のマスキングテープに余裕をもって届くぐらいを残してクロスをカットしていきます(クロスの端材は結構使えるので細かいの以外は捨てないでね!!)

カット後↓

長さ、幅を整えたら曲面、角に切り込みを入れていきます。これ、わかりづらい&僕はいまだにへたくそなのですが、特にノーズやテールの角は切り込みを入れないとだぶつく or 重なりで厚みが出ます。ボードのセンターからテール方向、ノーズ方向にクロスをあわせていって、余った部分はカット、という感じでやっていくのだけど…。言葉で伝えるの難しい…。

c)レジンを調合する
さあ、いよいよ後戻りできない工程に。僕は今回、5’11”のこの板に600gのレジンを使いました。んで、50gぐらい余らせてしまった。もったいないのですが、、、。ぎりぎりしか用意しないとだんだん焦ってきます。レール分が足りないんじゃないかとドキドキします。ドキドキするとロクなことになりません。なので多少もったいなくても素人は多めのレジンを用意するのがいいんじゃないかな。

僕は今回、アブストラクトとかマーブルとかと呼ばれている、いろんな色がぐちゃっと混ざったカラーリングにします。これもおそらく、素人が手を出しちゃいけない手法だと思うのだけど…。だってやりたかったんだもん。

今回は黄色とグレーと白の3色。グレーが主で黄色がアクセントで入る感じ。これが裏表つながって表現されるボードにしたい、と考えました。600gをイメージしている色の面積比で割ってそれぞれの量を決める。

今回はこんな感じ:
グレー380g
黄色150g
白70g
僕が使っているレジンは主剤と硬化剤の比率が5:2。ちょっとした算数なのですが、それぞれの量を5:2で計算します。
グレーの場合…
主剤の量=380÷7×5=271g 硬化剤の量=380÷7×2=109g という感じ。
どうってことない計算なのだけど現場でやっているとわからなくなります。ダンボールに書く、コップに書く、というダブルチェックで混乱をなくしております、ワタシの場合。それでも混乱するけど。

ご存知の通り、主剤と硬化剤を混ぜた瞬間から化学変化がはじまります。レジンは待ってくれません。なのでここから先に進む前に汚れてもいい服に着替えたり(当然だけどレジンは服に付いたら落ちない)、ビニール手袋をしたり、トイレに行ったり、水を飲んだり、精神統一をはかったりしましょう。

回を改めてレポートしますが、ここでの失敗で一番恐ろしいのは「硬化不良」です。

カチカチになるはずのレジンがいくら時間がたってもべっちょり、ぐっちょり。これ、本当に大変です。前回、この失敗は攪拌が足りずに起きました。徹底的に混ぜるべし。3分ぐらい。あとは当然、主剤と硬化剤の分量間違いでも硬化しません。ちゃんと測るべし。焦らずに。

計量器を使って、まず主剤をコップに入れる(化学変化はまだ)。
主剤に塗料を垂らす(ほんの少しでOK。入れすぎると硬化に影響が出るって(化学変化はまだ)。この段階でフォームの端材にレジンを垂らして色を見る。
そして、硬化剤を入れる。
※いちいち、計量器のメモリをリセットするのが大事よ!(単純だけど大事!!)
んで、思い切り攪拌する。勢いよくやりすぎると気泡ができてダメだとAndrewさんは言ってるけど、硬化不良よりはまし。ガンガン攪拌すべし。

困ったときのAndrewさん。ボトム面のラミネートについては、彼の動画の#22から#26までを何度も見るのがいいと思います。すごく丁寧。英語もゆっくりで聞きやすい(英語の練習になります、はい)。

16(後編)へ続く。
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